織りネームタグ

織りネームについて

清水ネーム株式会社は創業以来50年余にわたり織りネームの制作に携わってまいりました。弊社は、織ネームやプリントネームをはじめとしたブランドネームタグは「ブランドホルダー様やデザイナー様の製品の価値を高める大切なアイテムである」と考えております。ロゴが入っていればいいという考えではなく、質感やイメージを含めお客様のご希望に沿った製品を提案させて頂きます。

  • オリジナルのデザインでも100枚よりご発注いただけます。
  • デザイン、色彩、仕様によっては表現不可能なものや価格が大きく異なるものがあります。
  • 最新の織機から旧型の織機まで数多くの織機からご提案いたします。

「織り方」と「折り曲げ方」について

織ネームは基本的に膨大な数のタテ糸にヨコ糸を織ることで生地および紋(ブランドロゴ)を表現しますが、このときの経糸(タテ糸)と緯糸(ヨコ糸)をどのように織るか(どのように糸を交差させるか)で雰囲気の異なったネームタグを作ることが出来ます。たとえば平織り(タフタ織)、朱子織(サテン織)、綾織(ツイル織)はこれらタテ糸とヨコ糸の「織り方」いわば設計図が異なると言えます(この設計図が型(パターン)となります)。

対して、「折り曲げ方」とは、織りネームは織り上げた段階では連続したテープ状になっていますが、これを熱処理等の加工を経た後一枚ずつカット、および、折曲加工を行うことを指します。折曲加工とはいわばタグをつけるときの形状ということが出来ます。この折り曲げ方はタテ糸の方向に強く関係しています。 ネームタグの寸法の指定の仕方には特徴がありますので、間違い防止のため寸法指定の仕方をご参考にされてください。

高密度織(ハイデンシティ)

タテ糸に対し、より多くのヨコ糸を打ち込む(織り込む)仕様で一般的に細かい表現に適します。密度にはグレードがあり、細かさと織ネーム自体の寸法によって大きな価格差が生じます。段階的に細い糸を使用しますので色によっては選択できない場合があります。

高密度(ハイデンシティ)織ネームタグの製造例写真。非常に高精細で高い質感の仕上がりです。
緻密な表現や、繊細な表現に適します。色も比較的出しやすく近年人気の織り方です。

平織(ひらおり)

もっともベーシックな織りかたで織りネームの基本ともいえます。シンプルで素朴な質感はクラシックな雰囲気やビンテージ感の表現に最適です。平織でなくては表現できない味わいがあり現在でもファッションシーンに欠かすことのできない組織です。紋色(ロゴ色)が地色よりも濃色の場合、タグ裏側を走る裏糸の影響が大きくなります。

 

マットな地組織に光沢のある同系色の糸でのロゴ組み等、デザイナの工夫が生きる組織です。

朱子織(しゅすおり)

地色にサテン調の光沢があるため、高級感のあるレディースやフォーマル、スーツ、ドレスシャツ等を中心によく用いられます。朱子織りは他の織り方に比べタテ糸の影響が強いため、地色に選択できる色彩には大きな制限があります。

朱子織りネームタグの製造例写真。サテンならではの上質な光沢感が高品位なブランドに最適です。

 

糸自体の光沢ではなく、タテ糸の並びが光沢感を出します。金銀との組み合わせもとても映えます。

裏朱子織(うらしゅすおり)

朱子織の裏側にロゴを組み込むことにより朱子とは反対にヨコ糸の影響が強い織りかたとなります。地色に選択できる色彩は平織りに比べても多くなりますが構造上の制約があり、デザインによってはいくつかの注意点があります。

裏朱子(リバースサテン、またはバックサテン)の受注生産例写真。朱子とは全く異なる質感を持ちますが注意点も多い通好みの組織です。

 

朱子織りの裏側にロゴを作る織り方です。旧来の織機では結構難しい場合もあります。

ベタ織

ベタ織りはベースとなる織りかた(平織りや朱子織)の地色部分を別の色糸を使って多いつぶすような織り方となります。その分厚みが出来、他の要素にもよりますがカジュアルな雰囲気に近くなります。また、カラーバリエーションが組みやすいのも特徴となります。

ベタ仕様の受注生産例。カジュアル製品やカラーバリエーションに最適です。

 

様々な糸で多い潰すことが出来るのがポイントです。高密度では入らないような糸や、ロゴ部分をくぼませて、ロゴは平や朱子地を生かす等の仕様も可能です。

綾織(あやおり)

綾織はタテ糸とヨコ糸の交差を1×2、1×3等のパターンで織る方法で地組織部分に綾目(斜紋)と呼ばれる斜めの文様が出る特徴があります。全体的にざっくりとした雰囲気になります。

綾織(ツイル)織りネームタグの受注生産例。斜めの地文様が特徴的です。

 

ツイルの他、ヘリンボーン等も作ることができます。細かい模様は得意ではありません。無地の領域を効果的に使うと雰囲気のあるタグが作成できます。

折曲加工の種類と寸法指定の仕方

弊社では通常、織ネームをすぐ使用できる形状に加工した状態で納品致します。折曲加工には主に次のような方法があり、それぞれの折り曲げ方で寸法の指定の仕方が異なります。織りネームにおいては見た目のタテとヨコの寸法のでは無く、織巾と仕上長によってサイズを指定して頂きます。特にCFは縫い込み代を仕上長に含みますのでお間違えの無いよう寸法をご指定くださいますようお願いいたします。

EF(両端折曲加工)

両端を折り曲げるもっとも基本的な折曲方(カットアンドフォールド)手法の一つです。

  • (1)織巾と(2)仕上長をご指定ください。
  • 折り曲げ部分(図で裏側に曲げられている部分)はデザイン対象外となります。
エンドフォールド加工と呼ばれる両端を折り曲げる加工の図解です。

CF(二つ折り曲げ加工)※ピスネーム

二つに折り曲げるもので縫い代部分を挟み込んで使用します。製品に後付加工する場合はマンハッタン折りをご検討ください。

  • (1)織巾と(2)仕上長をご指定ください。
  • 仕上げ長には縫込み代を含みます。
  • 広げた状態の図もご提示願います。
  • 縫込み代部分はデザイン対象外となります。
センターフォールド加工と呼ばれる二つに折り曲げる加工の図解です。

SC/SHC(ストレートカット)

単にカットするだけです。綿等自然素材を織っている場合を除き、通常ヒートカットします。部分的に綿、もしくはベンベルグやシルク等を織っている場合は切り口はほつれるためEFをご検討ください。

  • (1)織巾と(2)仕上長をご指定ください。
  • 加工目印が多少残ることがあります。
  • 切り口部分に紋糸が見えることがあります。
  • 淡色のタグは溶かして切る際に色が多少つくことがあります。
折り曲げることなくまっすぐ切るだけのカット加工の図解です。シンプルですが注意点を図示しています。

MHF(マンハッタン折り加工)

CFにかぶせのフタがついたような折曲加工です。表面からカット面が見えないため、既製品の後付加工等に適します。

  • (1)織巾と(2)仕上長をご指定ください。
  • 仕上げ長には縫い代を含みます。
  • 広げた状態の図もご提示願います。
  • 縫い付け時の位置はタグ上端から2~3mm程度を想定ください。
マンハッタンフォールドと呼ばれる折り返し付二つ折曲加工の図解です。既製品のタグの付け替えに最適です。

BC(ブックカバー折り加工)

EF加工(両端折曲)したものをさらにCF加工(二つ折り)したものです。この加工はCF加工部分が手加工になります。 袖や裾(すそ)部分等生地の端に挟みこんで使用します。

  • (1)織巾と(2)仕上長をご指定ください。
  • 混雑状況によって納期長めに掛かる場合があります。
  • 手加工を含むため、前後の長さには若干の誤差があります。
  • 広げた状態の図もご提示願います。
本のカバーの様に両側に折り返しの付いた二つ折曲加工の図解です。加工的にはEF+CFとなります。

MIF(マイター折り加工)※舟形

EFとは異なり、吊り下げ状に縫い付ける用途のタグになります。構造上、織巾の太いタグには使用できません。

  • (1)織巾と(2)仕上長をご指定ください。
  • 折り曲げ長さ及び角度は多少の誤差を生じます。
  • 一部裏面が見えますので裏糸が走る織り方の場合はそれが見えます。
マイターフォールドと呼ばれる両端を上に折り曲げた折曲加工の図解です。レディースに特に多く見られます。

レーザーカット

レーザーで指定の形状にカットする手法です。三角形や星型等のほかに、ファスナー引き手に用いる等の用途にも使用可能です。

  • 織物には誤差がありますので余り細かいロゴとレーザーによるカットラインの組み合わせはお勧めできません。また、ヒートカットできない素材には使用できません。納期長めに掛かりますのでお急ぎの際はお早めにご相談くださいますようお願いいたします。
  • 織物の誤差を画像処理で認識しながらカットする方法も可能です。ただし、誤差には追随しますが織物故単純図形や直線、曲線には適さない場合があります。詳しくはお問い合わせください。

ロール納品

一定の巻き数でロール状にして納品する方法です。スーツ向けやサイズネーム、テープ使いする場合等に用います。

  • 織りネームは製造上、複数のラインで同時に製織を行います。その為ロールの一部に生産ロットに応じたジョイントが入ります。ベルト用やラッピング用等で「1本あたり特定の長さ以上が必要」な場合、その長さをご指示願います(長いほどロスが多くなり価格が高くなります)。

お見積り依頼について

お見積もりは無料です。弊社では小ロットでも分かりやすいお見積書を発行させて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。お見積もりをご依頼いただく場合、お問い合わせ内容を弊社までご連絡願います。なお、弊社では見積もりをお送りした後(お客様側がお急ぎで至急確認事項を連絡する必要があるなどの場合を除き)不要な営業活動などは行っていません。
お見積もりあたり下記ご了承くださいますようお願いいたします。

  • 口頭でのお見積もりは致しかねます。もし提示した場合でも、有効なお見積になりません。
  • デザインによって価格は変化致します。デザイン未定のお問い合わせは想定デザインにてお見積もり致しますがデザインによっては生産不可能な場合、または再見積もりが必要になる場合があります。
  • お見積もり記載の有効期限を過ぎた場合、再見積もりが必要になる場合があります。
  • 弊社では全てのお問い合わせに対し返信することをお約束いたしません。問い合わせ内容、履歴、お客様のご対応によっては返信しない場合や、予告なく対応を打ち切らせていただく場合があります。予めご了承願います。

お問い合わせ先

清水ネーム

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